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ごみ屋敷は社会的孤立が招く解決が難しい問題・専門の片付け業者が解説

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2025.09.25

全国に存在する「ごみ屋敷」。ごみ屋敷はもはや社会問題といってもいいのですが、この原因のひとつと考えられているのが「社会的孤立」です。

ごみ屋敷をいきなりなくすことはできませんが、その原因を知ることで、時間をかけて解決につなげることはできるかもしれません。

高齢化はごみ屋敷ができてしまう原因のひとつ

日本は何十年もまえから高齢化することが予測されていました。そして、実際に高齢化社会が到来したわけですが、予測どおりというか、予測よりもひどいというか、高齢化はさまざまな問題の原因となっています。

ごみ屋敷は、人口の高齢化によりもたらされている問題のひとつです。ごみ屋敷の原因はさまざまですが、そのひとつに人口の高齢化があることはまちがいありません。

高齢者が住む家がごみ屋敷になりやすい理由・社会的孤立

高齢者が住む家は、なぜごみ屋敷になりやすいのでしょうか。その理由について考えてみましょう。

高齢者は、以下のような事情により社会的に孤立しやすいため、高齢者の住む家がごみ屋敷になってしまう傾向があるようです。

病気やけがをしやすい

高齢になればどんなに健康だった人でも病気やけがをしやすくなります。一度病気やけがでこれまでのように活動することが難しくなってしまうと、体力は急速に失われていきます。そうなると外出することも少なくなり、徐々に人とコミュニケーションをとることも難しくなり、社会的に孤立してしまいます。

・認知症

どの世代の人でも認知症になる可能性はありますが、トータルで見れば、やはり高齢者のほうが認知症になりやすいでしょう。認知症と診断されなくても、歳をとれば誰でも物忘れはだんだんひどくなっていくものです。ごみの収集日を忘れてしまったり、ひどくなるとくり返し同じアイテムを購入してしまったりすることもあります。

配偶者との死別

誰もがいつかは死にますから、高齢になればなるほどその確率は高まります。そして経験するのが配偶者の死です。これまでずっといっしょに暮らしてきた人とお別れしてひとりの生活が始まることで、精神的にショックを受けてしまう人もいます。このようなショックにより外出することもなく、社会的に孤立してしまう人もいます。

このようなショックは、うつ病やセルフネグレクトなどの心の問題につながることもあります。

物を大切にする「考え方」

日本が苦しかった時代を知る今の高齢者には、物を大切にする「考え方」が身に染みついています。もちろん、物を大切にするという考え方はすばらしいのですが、なんでもかんでもとっておきたがる人が多いのも事実です。

物を捨てられず、さらには心に不調をきたすことで、他人から見るとごみにしか見えない物をためこみ始めることがあります。これがエスカレートして近隣住民に知られるようになると、そこに住む高齢者は孤立していきます。

高齢者は複合的な要因で孤立しやすい

高齢者は、紹介したような理由により一度孤立してしまうと、その孤立の度合いはどんどん進んでいってしまいます。

たとえば、健康を害してしまいごみ出しができなくなると、部屋にごみをためこんでしまうことがあります。ごみ屋敷まではいかない状態でも、玄関や屋内に生ごみを含むごみを置くようになると、いつしか異臭が漂うようになります。

お金の不安から社会的に孤立してしまう人もいます。お金を節約したいという思いから物を捨てられない人も多いようです。

このような経過で家や部屋がごみ屋敷に近い状態になってしまうと、近隣住民からは疎まれるようになり、孤立はさらに深まります。

ここで紹介したことは高齢者が孤立しやすい理由の一部でしかありません。実際はさまざまな要因が重なりながら、だんだんと社会からの孤立が深まっていくのです。

ごみ屋敷・社会的孤立が招く最悪のシナリオは孤独死

高齢者が社会的に孤立することにより発生するごみ屋敷。その最悪のシナリオは孤独死です。

誰にも知られずに、ごみ屋敷の中で亡くなる高齢者がいます。このような高齢者を少しでも減らすには、孤立する高齢者をなくすしか方法はありません。私たちが生きる社会には、まだまだ問題が山積みになったままです。

高齢者の孤立化を防ぐには、見守りサービスの利用や地元コミュニティへの参加を促すなどの方法がありますが、そもそもそこにごみ屋敷という問題が絡んでいると、このような方法をとることが難しいという現実もあります。

まとめ

ごみ屋敷は、社会的孤立が招く解決が難しい問題です。高齢化社会に生きる私たちは、社会的孤立やごみ屋敷問題は、誰もが巻き込まれる可能性のある問題であることを認識する必要があります。ごみ屋敷問題は、決して対岸の火事ではありません。