ごみ屋敷状態の部屋からの引っ越し・片付けないと引っ越し業者に断られます
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賃貸の部屋にごみをためこんでしまう人もいます。このような生活を変えるために引っ越しを考える人も中にはいらっしゃるようです。
ごみ屋敷状態の部屋から引っ越す場合、結局は自力で片付けることになります。どんな理由があるにせよ、賃貸物件の場合は契約がありますから、退去する場合は借りるまえの状態に戻さなければいけません。
ごみ屋敷からの引っ越し・片付けないと退去できません
書き出しで説明したとおり、賃貸物件から退去する場合、入居者には部屋を借りるまえの状態に戻す「原状回復」の義務があります。したがって、ごみ屋敷状態にしてしまった場合、ごみを片付けないといけません。
片付けないといけない…ここでおそらく、この状況にいる人は途方に暮れるのではないかと思います。ごみ屋敷状態の部屋を自力で片付けることは、ほとんどの場合、不可能だからです。
ごみ屋敷状態の部屋にはごみや不用品といっしょに家電製品や家具、その他の家財などが入り混じるように存在しています。足の踏み場があればまだましで、ほとんどの場合、床は見えない状態になっています。その隙間や下には、悪臭に引きつけられたダニやゴキブリがいて、ひどい場合にはネズミが徘徊しているかもしれません。
これを読まれている皆様は、この状態の部屋を自力で片付けられると思いますか?
ごみ屋敷からの引っ越し・いきなり見積もりを依頼しても断られます
ごみ屋敷から引っ越して心機一転、新しい生活を始めようと決意したなら、注意すべきことがあります。ごみ屋敷状態のまま引っ越し社に見積もりを依頼しても、まずまちがいなく作業を断られてしまいます。なぜでしょうか?
引っ越し社は片付け業者ではない
引っ越し社の専門は、当然のことながら「引っ越し」です。引っ越し社の中には現地での見積もりなし(単身の引っ越しがほとんど)で作業を請け負ってくれる業者もありますが、引っ越しの当日にごみ屋敷であることがわかれば、まずまちがいなく作業を断られます。
見積もりを依頼した場合は、見積もりの場で作業ができないことを告げられるはずです。ごみがためこまれた部屋から何をどうやって運び出せばいいのか、判断することは難しいからです。ごみの片付けや不用品の処分には許可が必要ですが、多くの引っ越し社はこれを得ていません。
引っ越し社の中には、不要な家財等を引き取って処分するサービスを実施している業者もありますが、これらの業者もただのごみは引き取っていません。
ごみ屋敷状態の部屋は片付け業者に依頼して片付けましょう
ごみ屋敷状態の部屋は、片付け業者に依頼して片付けましょう。
くり返しになりますが、賃貸物件を退去する場合は入居者に原状回復の義務があるため、これを逃れることはできないのです。近道はないので、専門の片付け業者に作業を依頼しましょう。賃貸物件の場合は、契約が終わる日までに作業を終わらせる必要があるため、自力で片付けることはまず不可能です。
ごみ屋敷を片付けているのは、おもに不用品回収業者です。ごみ屋敷状態の部屋にはカビや生ごみによる汚れ、悪臭が染みついてしまっていることが多く、一般の人が手に入れられる洗剤や薬品では、これらを完全に取り除くことができません。場合によっては特殊清掃が必要なケースもあります。
片付け業者がやってくれること
片付け業者がやってくれることを紹介します。片付け業者は、引っ越しの準備を整えてくれると考えるといいでしょう。
・ごみや物の仕分け
必要な物と不要な物(ごみや不用品)を仕分けてくれます。ごみの分別は大変な作業ですが、これを自力でやらなくてよいだけでも利用者は負担を軽減できます。
・ごみや不用品の処分
部屋にあるごみや不用品を片付けて処分してくれます。汚れてしまった家具や家財も引き取って処分してくれるので、引っ越しで運ぶ荷物を減らすことにもつながります。
・ハウスクリーニングや特殊清掃
部屋の状態により、原状回復のためにハウスクリーニングや特殊清掃が必要になる場合があります。これらの作業も業者に依頼することが可能です。
ごみ屋敷状態の部屋では、害虫駆除や消臭、消毒、除菌などの作業が必要になることがあります。
ごみ屋敷清掃の費用について
ごみ屋敷とひと言で言っても、それぞれ状態は異なりますから清掃にかかる費用も大きく異なります。家のサイズ(部屋数)で料金を表示している業者が多いようですが、このような事情があるため、費用についてはあくまで参考程度にお考えください。
間取り |
スタッフの数(状況による) |
料金(参考) |
1K |
1名 |
33,000円~ |
1LDK |
2名 |
68,000円~ |
2LDK |
3名 |
101,000円~ |
3LDK |
4名 |
156,000円~ |
4LDK |
5名 |
201,000円~ |
5LDK以上 |
6名 |
251,000円~ |
ごみ屋敷の清掃作業には、物やごみの仕分け、貴重品の探索、ごみの処分、不用品の買取などが含まれています。ハウスクリーニングや特殊清掃については別途、お金がかかります。
まとめ
ごみ屋敷状態の部屋から引っ越す場合、部屋を借りるまえの状態に戻す必要があります。いきなり引っ越し社に見積もりを依頼しても断られてしまうので、まずは片付け業者に作業を依頼して、引っ越しの準備を整えましょう。ごみ屋敷状態の部屋の片付けにかかる費用は状態により大きく異なるものの、単身者が住むことの多い1Kや1LDKの部屋であれば、比較的安く片付けられます。
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